life tips 「GPS-CS1KのデータをGoogle Earthで」

あらすじ

タイトル通り、SONYGPS-CS1Kで記録した位置データをGoogle Earthで見る方法について報告します。

本題

SONYGPS-CS1Kは、GPS(Global Positioning System)を利用して自分の位置と時刻を記録するための装置です。一般的なGPSバイスと違ってGPS-CS1Kは位置を覚えて本体内に記録する機能しか持ちません。GPS-CS1Kとディジタルカメラを一緒に持ち歩くことで、家に帰ってから、ディジタルカメラで撮影した画像の時刻とGPS-CS1Kに記録された位置情報を結びつけ、その写真の撮影位置を画像ファイルに保存することが出来ます。また、GPS-CS1Kに付属の地図ソフトと連携して、写真を撮影した場所を地図上に表示することもできます。
GPS-CS1Kは、公式にはSONY製のディジタルカメラで撮影した画像にしか対応していませんが、どのカメラで撮影した画像に対しても撮影位置を保存することができます(保証外)。

ソニー SONY GPSユニット GPS-CS1K

ソニー SONY GPSユニット GPS-CS1K

この、GPS-CS1Kで記録するデータは、本体内にNMEAというフォーマットのテキストファイルとして保存されます。また、GPS-CS1KをPCとUSBケーブルで接続すると、このテキストファイルを簡単に覗く事が出来ます。しかも、このデータを参照するだけならドライバ等をソフトをインストールする必要はありません。NMEAフォーマットはこのデバイス専用ではなく、仕様が公開された一般的なデータ形式であるため、他のフォーマットへのコンバータが存在します。一方、Google Earthにおいて位置やルートを保存するには、KML (Keyhole Markup Language)というフォーマットを使います。NMEAからKMLにデータをコンバートするツールがあれば、GPS-CS1Kに保存された情報をGoogle Earthで見ることができます。

NMEAからKMLにデータをコンバートするツールとして、ここではGPSBabelを使います。GPSBabelを選んだのは、コンバート可能なファイルの種類が豊富であるためと、Windowsだけではなく、MacintoshLinuxにも対応しているためです。もちろん、他のツールでも構いません。
使い方は至って単純で、画面上で変換元のファイルフォーマットを選び、変換するファイルを指定し、変換先のファイルフォーマットを選び、出力ファイル名を指定するだけです。NMEAからKMLへの変換の場合は、変換元のフォーマットとして「NMEA 0183 sentences」を選び、変換先には「Google Earth [Keyhole] Markup Language」を選びます。

上の画面では「G:\GPS\WG20070918123801.log」がGPS-CS1Kの中にある位置情報を記録したファイルです。また「C:\070918.kml」がこれから生成するGoogle Earth用のファイルです。
出力されたKMLファイルをダブルクリックすると(またはGoogle Earthで開くと)結果を見ることが出来ます。