トゲアリトゲナシトゲトゲを疑う

あらすじ

トゲアリトゲナシトゲトゲという面倒な名前の虫がいるのかいないのか調べたけど解らなかったという話です。

本題

あるところ(リンクリストの最初)で次のような内容の書き込みを見ました。

  • トゲトゲという虫がいる。
  • トゲトゲの一種でトゲナシトゲトゲという虫がいる。
  • トゲナシトゲトゲの一種でトゲアリトゲナシトゲトゲという虫がいる。

確かに面白い名前だけれど、本当にそんな虫がいるのだろうか、いるとしたらどんな姿なのだろうかと思って、調べてみました。

検証結果

  • トゲハムシという虫はいる。
    • ハムシ科トゲハムシ亜科の昆虫をトゲハムシと呼ぶ。
    • トゲハムシの事をトゲトゲと呼ぶようだが、どのくらい一般的な呼び名なのか解らなかった。
  • トゲハムシの中にトゲのない者がいて、トゲナシトゲハムシと名付けられている。
    • トゲナシトゲハムシも同様にトゲナシトゲトゲと呼ばれるようだ。
    • 名前が矛盾しているという当たり前の指摘により、ホソヒラタハムシという名前も使われている。
  • トゲアリトゲナシトゲトゲに関しては「トゲアリトゲナシトゲトゲという変な名前の虫がいる」という記述以外にめぼしい情報が見つからなかった。
    • 「実在する」と断言している記述が多数見つかるが、画像や詳細情報はない。
    • Wikipediaにもトゲアリトゲナシトゲトゲという項目はあるが、ガセではないか?という指摘が記載されていた。
    • 「またまたへんないきもの」(2005/12/10発行)という本に載っているとのこと。
    • ほぼ日刊イトイ新聞の「今日も金魚は。」というコーナーの 2002/11/15 にトゲアリトゲナシトゲトゲに関する投稿が見られる。

仮説

全く根拠のない仮説ですが、Wikipediaで疑問が投げられているとおり、トゲアリトゲナシトゲトゲは存在しないのだとすると、次のような経緯で広まったのではないかという仮説を立てて見ました。

  1. 「今日も〜」に読者がネタとして投稿した。
  2. それが「またまたへんな〜」で取り上げられた(筆者の意図は不明)。
  3. ネットで事実として広まった。

ちょっと強引な仮説でした。多分、そんなことはないと思います。

まとめ

トゲトゲ トゲハムシの俗称らしい
トゲナシトゲトゲ トゲナシトゲハムシのこと
トゲアリトゲナシトゲトゲ 存在が確認できなかった(個人的にはガセと予想)