iPhoneとは

このコーナーでは「少し前に流行した/流行しそうになった言葉」について、調査した結果をお伝えします。細かい間違いはあるとは思いますが、素人による素人の為の解説ということでご容赦ください。「流行ってることは知ってるけど、今ひとつ解らない」という人に向けた緩い解説としてお役に立てれば幸いです。

あらすじ

話題の携帯電話iPhoneについて「どちらかというと無関心なんだけど『ここ数日よくその名前を聞くのでちょっと知っておこうかな』くらいの興味ならある人」に向けた説明です。

本題

  • iPhoneとはマッキントッシュiPodでおなじみの米アップル社から、6/29に発売された携帯電話です。
    • カメラ、無線LANBluetooth 内蔵。
    • 薄くてコンパクト。
    • 傷つきにくい。
    • Webブラウザメーラーが利用可能。
    • 日本の携帯にある、ワンセグFelicaGPSはありません。
    • 今のところ日本では携帯電話として使えません(この点については後に述べます)。今後、使えるようになるかどうかは決まっていないようです。少なくとも表立って発表はされていません。
  • アメリカで発売されている一般的な携帯電話との違いは次の通りです。
    • ボタン類がほとんどありません。側面に幾つかあるだけ。
    • 通話やメールのための入力操作はすべて前面のタッチパネルで行います。
    • iPodと同等もしくはそれ以上の音楽&ビデオプレーヤーが内蔵されています。音楽が聞ける携帯電話はありますが、iPodが入っている携帯は初となります(当たり前ですが)。
    • OSとしてMacOS(OS X)が採用されています。ただし、ユーザーが自分でソフトをインストールすることはできません。
  • どうして人気があるのか?
    • 機能的に飛び抜けて新しい要素があるわけではありませんが、操作性とスタイルの新しさで人気を集めているようです。
    • 持ち歩きたくなる物としてのギミック」が豊富です。この点はアップル社の得意とするところです。
  • 日本で発売される?
    • iPhoneは日本では使用できない「GSM」という通話方式を採用しているので、現状では発売はできません。
      • GSMを日本で使えるようにする事は、全く不可能という訳ではありませんが、キャリアは大きな設備投資(と周波数割り当て上のあれこれ)を行う必要があります。
      • 逆に日本で使われている方式のどれかをiPhoneで使えるようにする事も技術的には不可能ではありませんが、コスト負担の折り合いをどこかでつける必要があります。
      • 現在有力視されているのは、ドコモとソフトバンクが採用してるW-CDMA方式(米、欧、韓でも対応機種有り)とのこと。
    • もう一点、大きな問題があります。携帯電話の販売方式(キャリアとメーカーの関係)がアメリカと日本では大きく異なるという点です。
      • アメリカはキャリアと機器メーカーがはっきりと分かれていますが、日本ではキャリアの厳重な管理下に機器メーカーが置かれています。
      • 米アップル社の考え方からすると「この方式に従うくらいだったら日本市場には関わらないほうがまし」判断する可能性が高そうです(という見方をする人が多い)。
    • 上記の2点に関しては「日本は独自方式を先行して進めて行ったため、超高機能だが世界の市場には全く通用しない携帯になってしまった」ことを押さえておけば、茶飲み話としては充分でしょう。
    • 上記の点に対する反省から携帯電話市場の産業構造そのものを大きく見直して、世界の標準的な方式に技術も商習慣も合わせたらどうだ?という動きもあります。
  • その他の話題
    • iTunesというiPod用のソフトを使って登録を行わなければ使用できません。このため、WindowsかMachintoshのコンピュータがあってネット接続ができる人でなければ、iPhoneをのほとんどの機能を使う事はできません(救急電話のみ可能)。
      • 続報:早速、抜け道が発見(?)されたようです。詳しくは、リンクリストの最後をご覧ください。
      • 追記:全ての登録作業を自分で行うという方式になっているので、アップルショップでは「買うだけ」で済むそうです。つまりカウンターで沢山の書類を書いて数時間後に受け取るという事がないのです。これは羨ましいと思いました。
    • iPhoneという商標はシスコ社が保有しています。発表時はシスコ社と商標権で揉めていましたが、最終的には和解に達し、両者ともiPhoneという名前を利用することができることとなりました。